言わないでおこうと思っていたのですが・・・

今日は朝から一人で崩れた川の石の囲いを直しました。
血管が切れそうなほど気合を入れたにもかかわらず、びくともしないような岩が
移動していました。
自然の力は計り知れないですね。
それを木の棒を持ってきててこの原理で移動させたりしながらやってみました。

家族で楽しそうに釣りをやって、お母さんの作った弁当を食べたりしている微笑ましい
光景を横目に見ながらせっせと石を積んでいきます。

昼のご飯を済ませ休憩中に川を見ると、先ほどの家族の二人のお子さんが水着に着替えて
水中で遊んでいました。
そのエリアはそのご家族だけしかいませんでしたので他に迷惑をかける人もいないので
特に注意もせずに『寒くないのかな～』なんて見ていました。
するとお子さんがさっき自分が積んだ岩の上に乗りました。
そして積んだ岩を持って川の中に放り投げて遊んでいます。
自分がそれを見ているのをお母さんが気づき、お子さんを注意しました。
こどもがすることだからしかたがないと思い、午後の石積みの準備をするために
事務所に戻りました。
そして再び川を見るとまだ同じことをしています。
・・・。
言わないでおこうと思っていたのですが・・・、いらっとしてしまい足がそのご家族のほうへ向かっていました。
そして言ってしまいました。

『積んだだ岩を壊して遊ばせるようなことはさせないでください。
壊すのは簡単ですが、積むのは大変です。
お願いします』

ちょっと自分の声が震えていたかもしれません。
早く修復したいと思っていたのでそんな言葉が出てしまいました。

そして石積みを再開させた時、ごめんなさいとお母さんが話しかけてくれました。
色々話をして『また遊びに来させていただいてもいいですか？』と言ってくれました。
実はほっとしました。
言ってしまったから気を悪くしてもう遊びに来てはくれないだろうと思っていましたので。
あれくらいでいらついてしまった自分を少し反省しました。

もっとおおらかになりたいな。